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【内臓脂肪と皮下脂肪の見分け方】増えすぎるとそれぞれ危険な病気へ!

内臓脂肪

【内臓脂肪と皮下脂肪の見分け方】増えすぎるとそれぞれ危険な病気へ!

体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2タイプありますが、違いは何でしょうか?本記事では皮下脂肪、内臓脂肪の見分け方やそれぞれの特徴、つきすぎてしまうことで生じかねない健康リスクなどを紹介し、落とすために必要なポイントについても解説します。


公開日:2021年6月14日

本記事の編集、監修、取材協力者等の情報

新堂修平(パーソナルトレーナー)

NSCA認定パーソナルトレーナー 新堂修平 NSCA認定パーソナルトレーナー。現在は会員制のフィットネスクラブを経営し、フィットネスインストラクターやスポーツ指導者として活躍中。近年、女性向けのダイエット指導もおこなっている。

ベストチョイス編集部

ベストチョイス編集部 ライフステージにおいて確かな情報を必要としている方たちに向けて、実用的で役立つ情報を発信するデジタルメディア・プロジェクト。さまざまな分野で専門家の意見を伺いながら、読者がより豊かなライフを送るためのヒントをお届けします。

皮下脂肪と内蔵脂肪の違いと見分け方

体脂肪の蓄積量が一定量を超えると肥満と判断されますが、体脂肪はつく場所によって「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2タイプに分かれます。
つまり、単純につく場所によってこれら2つは見分けられるということです。

皮下脂肪の特徴

皮下脂肪は、単純に皮膚の下につく脂肪のことです(下の画像で赤い部分)。もともと皮下脂肪は外部の衝撃から体を守るクッション的な役割を担ったり、寒さによる体温の低下を防ぐ機能も果たしている体脂肪です。
皮下脂肪
新堂修平(NSCA認定パーソナルトレーナー)

NSCA認定パーソナルトレーナー

新堂修平

皮下脂肪は、お尻や太ももなどの下半身につきやすい、そして、女性につきやすい傾向があります。これには女性ホルモンの「エストロゲン」が深く関わっています。

エストロゲンは脂肪細胞を小さくしたり燃焼を助けたりする働きがありますが、年齢とともに分泌量が減少するため、特に女性は皮下脂肪がつきやすくなるのです。

内臓脂肪の特徴

内臓脂肪は、お腹まわりにつく脂肪です(下の画像で赤い部分)。厳密にいうと腸間膜(ちょうかんまく)といって腹腔内で小腸を包み込んでいる薄い膜の部分にたまるのが内臓脂肪です。
内臓脂肪
この部分は、過食や運動不足によって余分なエネルギーが生じたときに体内でつくられる中性脂肪をたくわえやすい場所でもあります。

内臓脂肪がたまってくるとお腹がぽっこりしてきます。

その背景にあるのは男性ホルモンの「テストステロン」です。テストステロンは、筋肉量を増やしたり強度を高めたりする働きをしますが、加齢により分泌量が減少します。
その結果、内臓に脂肪が溜まりやすくなるのです。
新堂修平(NSCA認定パーソナルトレーナー)

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新堂修平

内臓脂肪の特徴は、代謝が活発であるゆえに減らすのが比較的容易なこと。
しかしその一方で、代謝障害を起こしやすく、生活習慣病につながりやすいという特徴があります。

ちなみに内臓脂肪は男性につきやすい傾向がありますが、閉経後の女性もつきやすくなる傾向があります。

付き方で体型が変わる皮下脂肪と内臓脂肪

同じ体脂肪であっても皮下脂肪と内臓脂肪は特徴がまったく異なります。

それぞれの特徴は体型にも表われます。皮下脂肪はお尻、太もも、下腹部など下半身を中心につくため、「洋ナシ型肥満」と言われます。
このタイプの肥満は代謝への影響が少ないため、一度ついてしまうと減らしにくいのが特徴です。

一方の内臓脂肪は、腹部や腸間膜(ちょうかんまく)の周囲につきます。お腹がぽっこりすることから「リンゴ型肥満」と言われます。
このタイプの肥満は代謝への影響が大きいため、脂質異常や高血圧などの代謝生涯を引き起こしやすいという特徴があります。
リンゴ型と洋ナシ形
また、内臓脂肪は運動によるエネルギー消費で比較的落としやすい脂肪ですが、皮下脂肪は落としにくいという特徴があります。

皮下脂肪も内臓脂肪も増えすぎると危険

前項で、内臓脂肪と皮下脂肪が体にとってどれほど必要不可欠なのかを説明しましたが、危険なのは、どちらとも増え過ぎることです。
お腹の脂肪
体脂肪は人間の生命活動に必要な良い物質を作り出す役割も果たしているのですが、その一方で血圧や血糖値を上昇させる物質も作り出します。
これらの物質は主に内臓脂肪によって作られます。

内臓脂肪が増えてくると、そうした悪い物質が良い物質よりも多く作られるようになってしまうため、生活習慣病のリスクが高まるというわけです。

一方、皮下脂肪が増えるとどんな危険があるのでしょうか?

皮下脂肪が増えると、体内の血管が圧迫され血圧を上げてしまう形になり、とても危険です。
また、皮下脂肪によって体重が増えると、足腰への負担が大きくなりますから、腰痛や膝の関節痛につながっていきます。

先ほども説明したように、皮下脂肪は女性につく傾向がありますので、筋肉量が少ない女性にとっては体重増加による腰痛や関節痛などのリスクが大きくなります。

皮下脂肪と内蔵脂肪が担う役割は重要。上手に付き合っていくことが大切

「体脂肪は悪いもの」というイメージが先行するので、皮下脂肪も内臓脂肪もない方がいいと思われがちですが、実は皮下脂肪、内臓脂肪ともに人間の体にとって重要な役割を果たしています。

内臓脂肪は、胃や腸などの腹部周辺の臓器を支える役割を担っています。
腹部
腹部の臓器はじん帯や腸間膜によって適正な位置に固定されているのですが、内臓脂肪がその隙間を埋めることによってより安定して固定されるのです。
もし、内臓脂肪がなければ、重力によって臓器が下にずり下がっていってしまうことになります。
また、内臓脂肪は、人間にとって重要な腹部の臓器を外部の衝撃から守る機能も果たしています。

一方、皮下脂肪についてはどうでしょうか?

皮下脂肪は全身を覆うバリアーのような機能を果たしており、寒さや衝撃から体全体を守っています。またビタミンDや女性ホルモンを合成する役割も担っています。
内臓脂肪、皮下脂肪に共通しているのは、生命活動に必要不可欠な物質を作り出す働きがあることです。免疫機能や血圧、血液の凝固などを調整する物質の原料の一部は脂肪なのです。
また、ビタミンAやEなどの吸収にも皮下脂肪、内臓脂肪はひと役かっています。

このように、悪役として嫌われがちな皮下脂肪と内臓脂肪ですが、実は私たちにとってなくてはならないもの。ですから、上手に付き合っていくべきです。

皮下脂肪と内蔵脂肪、それぞれどうやって落とす?

皮下脂肪も内臓脂肪も食べ過ぎや運動不足が原因となってつきすぎていることがほとんどです。
食生活に関しては、脂っこいものや甘いものを控え、栄養バランスの取れた内容に改善しましょう。その上で、溜まった脂肪を運動によって燃焼させていくしかないのです。
新堂修平(NSCA認定パーソナルトレーナー)

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新堂修平

体脂肪にグループ化されている皮下脂肪と内臓脂肪ですが、運動すれば一斉に燃焼されるわけではありません。

私たちの体脂肪は、まず内臓脂肪が優先的に燃焼され、その後に皮下脂肪が燃焼されるという仕組みになっています。
ですので、痩せる順番を考慮してダイエットに取り組む必要があります。
「思うように痩せない」と言ってすぐに諦めてしまう方が多いですが、それはまだ痩せる順番になっていないからです。

特に、皮下脂肪は内臓脂肪が落ちないことには減っていかないことから、一層の継続性が必要になります。
その他、押さえておくとよいポイントをそれぞれ紹介します。

皮下脂肪にはリンパマッサージも効果的

皮下脂肪を落とすには有酸素運動がもっとも効果的ですが、リンパマッサージも効果的です。
特に代謝が良くなっている入浴中や入浴後に、皮下脂肪が溜まりやすいお腹や太ももをマッサージするとリンパの流れが良くなって皮下脂肪が燃えやすくなります。

先にも述べたように、皮下脂肪は内臓脂肪と比較すると落ちにくいですから、継続性が必要になります。

内臓脂肪には逆複式呼吸が効く

内臓脂肪を落とすには、なによりも代謝をアップさせる必要があり、これは運動して筋肉を鍛えることで実現できます。

実は、運動時の呼吸を「逆複式呼吸」に変えることで筋肉を効果的に鍛えることがでるので、ぜひ実践してほしいのです。

逆複式呼吸は、息を吸うときにはお腹を引っ込め、吐くときには腹壁に圧力をかけてお腹を固く膨らませます。
この腹圧をかける呼吸法をおこなうと、すべての運動において筋肉の能力が効果的に発揮されます。したがって筋肉を効果的に鍛えることができるわけです。

まとめ

本記事では、皮下脂肪と内臓脂肪の見分け方やそれぞれの特徴、効果的な落とし方を紹介しました。
皮下脂肪も内臓脂肪も私たちの体に必要なものですが、必要以上についてしまうと高リスクです。心配な方はぜひ今日から対策してくださいね!


公開日:2021年6月14日