- top
- ビジネス
- キャリア
- 会社を辞めたい40代
キャリア
会社を辞めたい40代は退職前にコレをやれ!再就職に有利な人の特徴とは?
40代だけど会社を辞めたいと思っている方は意外と多いです。ところが、会社の経営状況や将来性に不安があるからと転職を急いでしまうと、思わぬ落とし穴に落ちてしまうことがあります。本記事では、40代の方が会社を辞めたいと思うときにまず確認しておいてほしいこと、そして、再就職に有利な40代の3つの特徴などについて紹介します。
本記事の編集、監修、取材協力者等の情報
合同会社リンクイノベーションCEO 田口智之 本サイトの統括運営責任者。現在は経営者として事業をおこなっているが、前職では採用やキャリアアドバイザーの仕事に10年間携わり、履歴書の書き方から面接の仕方、給与交渉の仕方まで幅広く指導し、多くの転職者を支援。その経験から本記事を監修しました。
ベストチョイス編集部 ライフステージにおいて確かな情報を必要としている方たちに向けて、実用的で役立つ情報を発信するデジタルメディア・プロジェクト。さまざまな分野で専門家の意見を伺いながら、読者がより豊かなライフを送るためのヒントをお届けします。
40代が会社を辞めたいと思う理由【あなたはどれに当てはまる?】
40代という年代はビジネスパーソンとして成熟期と言えますが、一方で、まだ新しいことを始める時間も残されている年代でもあります。40代は、若くはないですが「終わってもいない」のです。
また、40代というとすでに家庭を持っていて、子育て真っ最中。しかも子供は思春期真っ只中で心配事や問題が次々と起こる年代です。
ですので、会社を辞めたいと思ったら、まずは辞めたい理由を明確にすることをおすすめします。
会社や業界の将来性に不安がある
インターネットの進化によりグローバル経済、日本経済は目まぐるしく変化し続け、産業構造もどんどん変わりつつあるのが現代社会です。大企業に就職すれば安泰という旧来の社会構造はすでに崩壊し、大企業であったとしても倒産や大規模なリストラがいつ起こっても不思議ではありません。
勤続年数が長いほど、現状の会社の内情や経済状況、業界の将来性などについてよくわかってきます。
そのような中で、自分の会社や業界の将来性が心配になる方も少なくありません。
人間関係が悪い
40代ともなると、会社の中では中堅・ベテランとして見られるようになり、仕事でいい成績出すことが当然のように求められます。仕事でのプレッシャーに加え、立場上、部下をマネジメントしたり上司の顔色を伺ったりしなければならない状況になり、心理的負担が一層大きくなるのも40代のビジネスパーソンの特徴です。
このような環境下で周囲との人間関係が悪化してしまい、職場で孤立してしまったり、鬱になってしまう方もいます。
キャリアアップしたい
40代は若くはありませんが、終わってもいないのです。起業で一番成功しやすいのは40代というデータがありますが、40代はまだまだ大成できる年代でもあるのです。
現状の会社で能力を発揮している方の中には、「キャリアアップできる最後のチャンス」と捉え、会社を辞める決断をする方も少なくありません。
給与・待遇に不満がある
子供の進学や住宅の購入、親の介護にかかる費用などで出費がもっとも多くなるのが40代。現在の年収では経済的に今後の生活が成り立たないと判断し、収入アップのために転職を決意する方も多いです。
また、現状の給与に不満がなかったとしても、休みが少ない、残業が多いなどの待遇面を理由に会社を辞める方もいます。
40代は子供や親と過ごせる時間のリミットが迫っていますから、仕事よりも家族との時間を優先したいという方も増えているのです。
40代が会社を辞める前に確認しておくべきこと
40代はある意味、会社を辞めて転職したり独立起業するタイミングとしてはベストかもしれません。ただ、チャンスを掴めば得るものが大きい分、失敗したときのリスクも大きくなります。
ですので、会社を辞める前にしっかり確認しておいてほしいことがいくつかあります。
会社を辞める目的を明確にする
会社を辞めたいと思ったら、会社を辞めて自分はどうなりたいのかを明確化することです。大した目的がなく、ただ漠然と会社を辞めたいということであれば、次のステップでうまくいくことはありません。
先に一般的な退職希望理由の事例を紹介しましたが、収入アップのために会社を辞めるのか、キャリアアップのために会社を辞めるのか、時間にゆとりを持つために会社を辞めるのかなど、はっきりした目標が必要です。
後述しますが、会社を辞めるには家族の理解も得る必要があります。
会社を辞める明確な理由やメリットを家族に示せないならば、辞めるのを反対される可能性が高いでしょう。
支出の見通しを立てる
もっとも重要なのは、仕事を辞めたあと現在の貯金でどのくらいの間生活できるかを確認しておくことです。仮に失業給付金を受給するとしても、金額的には直近の月給の5割から多くても8割り程度ですし、給付期間も限られますから、そうあてにはできません。
再就職先の当てがあるのであれば話しは別ですが、そうでない場合は、退職すると無職になるわけですから、1か月にどのくらいの生活費が必要なのかを事前に把握しておくべきです。
直近の収入や、家族構成、住居地域によっても税率が違ってきますが、例えば、家族4人(妻・子供2人)で1か月生活するための費用はおおむね以下のような感じではないでしょか?
仕事を辞めた場合の1か月の生活費 | |
---|---|
衣食住 | 約250,000円 |
水道光熱費 | |
通信費 | |
国民年金 | 約16,000円×2名分=32,000円 |
国民健康保険 | 約20,000円×2名分=40,000円 |
住民税 | 約20,000円 |
合計 | 約350,000円 |
これに加え、車や家のローンなどもあれば、これよりもっと金額が増えてしまう可能性もあります。何よりも、会社に雇われていた頃に比べ、支払う税金も高くなります。
ですので、現状の仕事を辞めるということは、自分自身と家族に精神的・経済的負担がかかることを十分に理解しておくべきです。
自分の市場価値はどこにあるかを確認しておく
現実問題、40代から未経験異業種の分野にチャレンジするというのはかなり難しいです。例えば、20代であれば能力的に未開拓な部分が大きいので、採用企業側も「しっかり育てれば会社の戦力になり得るかもしれない」との期待感があります。
しかし、40代になると勤続可能な年数も少なくなる上に、能力的に未開拓の部分はそう多くありません。
このようなわけで、企業には、即戦力にならなければ40代を採用するメリットがないのです。
現状の仕事をしながら転職活動できる方法はないか?
先にも述べましたが、40代で会社を辞めるのは高リスクです。転職するにせよ、独立起業するにせよ、次のステップの目処が立っているのであれば問題はありませんが、「一刻も早く嫌な上司から離れたい」とか「あんな憂鬱な仕事はまっぴらだ」などと感情に任せて会社を辞めてはいけません。
会社を辞めたいなら確実に実行してほしいのが、現状の会社にいる間に転職活動、あるいは起業の準備をすることです。
おすすめしたいのは転職エージェントを利用すること。たくさんのメリットがあるからです。以下、主なメリットをあげました。
- 自分の市場価値に応じた会社を探してもらえる
- 自力で転職活動するよりも高い年収で就職できる
- 一般には出回っていない求人にアプローチできる
- 給与・待遇面で交渉が可能
- スピーディーな転職が可能
- 無料で転職をサポートしてもらえる
- 面接の日程や入職日などの調整をやってもらえる
- 履歴書・職務経歴書などの書類作成をサポートしてもらえる
ベストチョイスのおすすめ!
サービス名 | マイナビエージェント |
---|---|
運営会社 | 株式会社マイナビ |
評価バランス | |
職種 |
|
---|---|
拠点 |
|
求人の内容・質 |
20代、30代の若い人向けの求人が比較的多いですが、他の転職エージェントが保有していない中小企業案件も多数取り扱いがあり、ミドル世代向けの掘り出し案件も度々見受けられます。
全体の80%は非公開求人。 |
転職までの流れ |
|
サポート内容 |
履歴書や職務経歴書の作成で、採用側がどの部分に着目するかどを踏まえた上で添削をしてくれます。
また、模擬面接を実施して面接の練習をサポート。面接での受け答えや質問の仕方まで指導してくれます。 |
※2021年5月時点の情報です
退職でトラブルになりそうなら退職代行サービスの利用がおすすめ
40代ともなると社内では中堅の立場で、役職が付いていたり、裁量を任されていたりするため、退職でトラブルになるケースも少なくありません。現状の会社との交渉がうまく進まず、内定企業に迷惑をかけてしまう心配があるようであれば、退職代行サービスの利用をおすすめします。
退職代行サービスとは、本人に代わって退職の交渉・手続きをおこなってもらえるサービス。
自力交渉では難しい即日退職も可能なので、スムーズ・スピーディーに転職したい方は思い切って活用するといいでしょう。
ベストチョイスのおすすめ!
サービス名 | 退職代行jobs |
---|---|
特徴 | 合同労働組合ユニオンジャパンと連携しているため会社との交渉に有利、弁護士監修、後払いが可能など利用者のメリットが大きい。 |
運営会社 | 株式会社アレス |
メリット |
|
---|---|
フロー |
|
対応エリア | 全国 | 相談方法 | LINE,電話 |
---|---|---|---|
支払い方法 | 各種クレジットカード,銀行振込 | 料金 | 29,000円(税込) |
※2021年8月時点の情報です
40代で転職できる人の特徴
同じ40代で持っているスキルもさほど変わらないのに、すんなり転職を成功させてしまう人と、いくら転職活動してもなかなか内定をもらえない人がいます。実は、40代で転職を成功させる人には以下の3つの共通点があるのです。
課題解決系の求人ニーズにマッチしている
筆者は以前、人材サービス会社に約10年間勤務していました。その中で日々たくさんの企業から人材の依頼を受けましたが、その依頼のパターンは2つありました。
- 事前に社内で打ち合わせし、年齢・スキル・学歴・転職回数などの採用条件を事前に設定した上で、それに適合した人材を依頼されるケース
- 事業を進めていく上で、課題になっている部分を解決するための人材を依頼されるケース
よく考えれば、そのような高度な仕事を大学を出たばかりの新卒や、経験の浅い若手に務まるはずがありません。
合同会社リンクイノベーションCEO
田口智之
あなたが転職を希望する40代であるならば、自分が持つどんなスキルが、どんな企業に通用するかを、よく考えるとよいと思います。
柔軟性のある人
転職サービスを利用する40代の中には、希望する会社の条件を断固変えない人がとても多いです。それは、やりたい仕事や会社でのポジション、収入などの希望です。具体例をあげると次のような具合でオファーを辞退しまくります。
- この仕事をやらせてもらえないのであれば辞退
- この役職でスタートできないのであれば辞退
- この収入でなければ辞退
最終的には「自分の都合ばかりを考えている人」と評価されてしまうかもしれません。
一方、柔軟性のある思考を持っている人は、40代であってもスムーズに転職できます。例えば以下のような感じなのです。
(40代で転職できる人の思考)
そもそも、こちらの提示した条件を企業がのんだところで、その条件がこの先ずっと保たれる保証などありません。
企業とは業績が良くなったり悪くなったりするものですから、現状の雇用条件を永遠に保てるわけないのです。ですので、思考に余裕を持たせ、柔軟に考えていくべきです。
採用する側の気持ちをくみ取れる人
40代を中途採用する場合、企業は新卒や若手の中途を採用するときよりも断然慎重になります。中年世代を中途採用することはリスクも伴うからです。(採用担当のホンネ)
年齢や経験を考慮してそれなりの給与を支払わなければならないが、見合った結果を出してくれるだろうか?
40代の面接では相手の立場を理解した上で自分をPRできる人が内定を勝ち取るのです。これができる人材は、現場に出ても顧客や仲間を大切にできるので会社で良い成績を納められます。
まとめ
40代になもなると、若いころのように会社を簡単にやめられなくなります。とはいえ、しっかりプランニングして忍耐強く取り組めば転職や独立起業も十分可能です。本記事では、会社を辞めたいと思ったときに整理すべき点や、40代ならではの転職のポイントを紹介しました。
これから転職したい、新しい仕事にチャレンジしたいという方は、ぜひ参考にしてください。
合同会社リンクイノベーション CEO
田口智之
本サイトの運営統括責任者。
これまでスーパーの水産部や学習教材の営業、仕出し弁当の営業、人材コーディネーター・キャリアアドバイザーなど、さまざまな職種を経験。2008年のリーマンショックを機に会社に依存するリスクを痛感し、2012年頃からWEBデザインやプログラミングを独学。会社員として働きながら個人事業主として開業し、自身の事業をスタートさせる。
その後、2017年に10年間勤めた会社を退職し、2018年2月にリンクイノベーションを設立。
現在はンターネットメディア事業、Webサイトの構築・運用、システム開発、各種コンテンツの企画制作を中心に精力的に活動している。
フォローしてください
合同会社リンクイノベーションCEO
田口智之